'24年11月18日
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年末年始の休診のお知らせ
2024年12月29日(日)から2025年1月5日(日)まで
冬季休診とさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承のほどお願いいたします。
1歳以上3歳未満 0.25ml/回で2〜4週空けて2回接種
3歳以上13歳未満 0.5ml/回で2〜4週空けて2回接種
13歳以上 0.5ml/回を1回接種
<予約期間>
2024年10月17日(木)〜2024年10月31日(木)
<接種日>
2024年
11月8日(金)、11月9日(土)、 11月11日(月)、11月15日(金)、11月16(土)、11月18日(月)、11月25日(月)、11月29日(金)、11月30 日(土)、12月2日(月)、12月6日(金)、12月7日(土)
<接種費用>
13歳未満 1回3,000円
13歳以上 1回4,000円
65歳以上の大阪市民は1,500円。(公費負担の無い方や65歳以上の大阪市民以外は4,000円。)
※電話での予約は受け付けておりません。ご来院いただいてご予約をお取りします。
※新型コロナウイルスワクチンとは同時接種可能ですが、当院では扱っていませんが新型コロナウイルスワクチンの副反応などを含め発熱のある場合には当院でのインフルエンザワクチンは接種できませんのでご了承ください。新型コロナウイルスワクチン以外のワクチンの接種からは2週間以上空ける必要があります。ほかのワクチンとも同様に2週間以上の間隔を空ける必要があります。
※予約期間、接種期間については、 ワクチン供給の見通しによって変更がありえます。
※接種当日の予約時間前に来院できない場合は接種ができません。なお予約の取り直しはいたしませんので、悪しからずご了承ください。
※接種後およそ1カ月後から効果あり、3〜5カ月で効果は減弱します。
※37℃以上の発熱のある方や新型コロナウイルス感染の疑いのある方、新型コロナウイルス感染者と濃厚接触のある方、その他インフルエンザワクチン接種に不適と考えられる方は接種できません。
※妊婦の方、1歳未満の方、卵アレルギーのある方は接種できません。
【長期収載品の選定療養について】
2024年10月1日より、長期収載品(後発医薬品《ジェネリック医薬品》がある先発医薬品)の選定療養が導入されます。
患者様の希望により長期収載品を処方した場合に、長期収載品と後発医薬品の差額の4分の1に相当する金額を、選定療養費(特別の料金)として患者様にご負担いただく仕組みです。
'24年05月02日
マイナ保険証について
当院は診療情報 (薬剤情報・特定健診情報・ その他必要な情報) を取得・活用することにより、質の高い医療の提供に努めております。
正確な情報を取得・活用するため、 受診の際はマイナ保険証をご利用ください。
尚、令和6年6月よりマイナ保険証のご利用で点数(窓口負担額)が変わります。
■従来型の保険証をご利用の場合…
初診時3点、再診時2点(3ヶ月に1回)
■マイナ保険証をご利用の場合…
初診時1点、再診時1点(3ヶ月に1回)
'24年05月02日
患者様へお願い
①本日を含め過去3日以内に37.5℃以上の発熱があった方。(現在解熱している方含む)
②発熱がなくても、新型コロナウイルス・インフルエンザ・溶連菌など感染症の検査を希望する方。
上記どちらかに当てはまる患者様は発熱外来での診察となりますので、iCallシステムで順番を取得したり、直接来院せず、必ず当院(06-4804-8741)までお電話下さいますようお願いいたします。
※発熱外来は枠に限りがあります。
事前連絡がない患者様は診察を受けることができません。
またコロナ陽性と判明した日の翌日から14日以内、インフルエンザや溶連菌などの感染症が陽性だった方は判明した日の翌日から7日以内はEAT治療含めすべての処置が出ません。
院内ではマスクの着用をお願い致します。
院内での配布は行っておりませんのでご自身でご用意お願いいたします。
ご協力の程よろしくお願いいたします。
'24年03月25日
患者様へお知らせ
令和6年4月1日より、月曜午後の診察は院長と応援医師の2診体制で行います。
なお、金曜午前の2診体制に変更はありませんが、月曜・金曜それぞれ別の医師が担当いたします。
'23年07月18日
当院を初めて受診される患者様へ
令和5年9月1日(金)から、
受付終了時刻は診察終了時刻の30分前までに変更になります。
午前の受付終了は12:00
午後の受付終了は18:30
土曜午後の受付終了は16:30
です。
なお、再診患者様の受付終了時刻は従来通りで変更はありません。
ご迷惑をお掛けいたしますがご了承の程よろしくお願い致します。
'23年07月14日
患者様へお知らせ
当科では休日・夜間医療証はご利用できません。生活保護受給者の方は受診の際に当月の生活保護医療券が必要です。よろしくお願いいたします。
'23年07月06日
お知らせ
当日を含めて過去3日間以内に発熱のあった方は、当院に直接来院せず受診される前に06-4804-8741までお電話
をお願いいたします。
ご協力のほどお願いいたします。
'23年06月26日
スギ花粉症含むアレルギー性鼻炎の患者様へ
現在諸事情により炭酸ガスレーザー手術を休止しております。また、皮下免疫療法は現在新規患者様の受け入れを行っておりません。スギ花粉症に対する舌下免疫療法(SLIT)につきましては、メーカーの薬の供給が全国的に滞っており、新規患者様に導入することができない状況となっております。ご迷惑をおかけいたしますがご理解の程お願いいたします。
'22年09月02日
お知らせ
新型コロナウイルスに感染した場合、上咽頭擦過療法(EAT、Bスポット療法)を含め、鼻やのどの処置は感染した日の翌日から起算して14日間を経過しないと施行できません。
ご理解のほどお願いいたします。
'22年07月15日
メディア掲載のお知らせ
下記メディアの取材を受けました。詳しくはリンクからご覧ください。
>> 日経新聞電子版・NIKKEIプラス1(2021年12月4日)
>> 時事メディカル(2022年2月12日)
>> 時事メディカル(2022年7月10日)
'22年06月13日
番組出演のお知らせ
「関西テレビの報道ランナーに新型コロナウイルス感染後遺症における上咽頭擦過療法の効果」について出演しました。
関西テレビのYouTubeでご覧いただけます。
>> 関西テレビNEWS(YouTube)
'21年01月18日
お知らせ
★【タムラテコ社のオゾン空気清浄機器 BT-180Hを導入しました】
オゾン空気清浄機BT-180Hを導入しました。人体に許容される低濃度のオゾンを常時使用することで新型コロナウイルス感染防護に役立てるようになりました。
>> 詳しくはこちらをご覧ください。
>> タムラテコ社のプレスリリース
>> 藤田医科大学のプレスリリース
★【オーダーメイド受付アクリルパーテーションを設置しました】
新型コロナウイルス流行初期からDIYによる受付ビニールパーテーションを設置していましたが、このたびオーダーメイドのアクリルパーテーションにグレードアップしました。
感染防護と換気の両立、専用設計による聞こえにくさの解消にも役立ちます。
★【AI顔認証体温測定システム HESTA AI Security Gate を導入しました】
ウイルス感染拡大を防止する高性能セキュリティゲートです。マスクしたまま顔認証&ゼロ接触検温で入退場を管理可能です。
従来型よりカメラおよびセンサーの性能向上により、検温時の誤差も±0.1℃と国内最高の精度で、測定にかかる時間もわずか1秒以内と国内最高クラスのスピードです。(株式会社大倉のプレスリリースより)
★【裏口ドアと排煙口に常時換気可能な換気設備工事を行い、全換気扇を新しく高性能バージョンに交換し、換気能力をupさせました】
これらの対策によって一層安心して受診していただける感染防護環境となりました。
引き続き、安全と安心に努めて参ります。
'20年11月13日
インフルエンザワクチンについてご案内
今年度のインフルエンザワクチンは予約枠がすべてなくなりましたので、新規受付を終了させていただきます。
'20年4月10日
お知らせ
★新型コロナウイルス感染が疑わしい患者さんへ
発熱や咳、息切れ、強いだるさ(倦怠感)などの症状があり、新型コロナウイルスの感染が疑われる方は、直接受診する前に、必ず最寄りの帰国者・接触者相談センターもしくは医療機関に電話で相談し、指示を受けて頂きますように、よろしくお願いします。
大阪市帰国者・接触者相談センター
TEL:06‐6647‐0641
★院内感染予防のため、出来るだけマスク(布マスクでも可)着用で受診お願いします。
(お付き添いの方もお願いします。)
'19年12月18日
動画公開のお知らせ
映像制作会社エムスタジオ様の慢性上咽頭炎の動画がYouTubeにupされました。
腎臓内科医の堀田修医師、耳鼻咽喉科医の大野芳裕医師とともに当院の田中亜矢樹院長も動画制作に協力し、当院で撮影した実際の内視鏡下上咽頭擦過療法 Endoscopic Epipharyngeal Abrasive
Therapy:E-EAT(イー・イート)が動画内で用いられています。
少しでも多くの慢性上咽頭炎に悩める患者様、自分も慢性上咽頭炎ではないのだろうかと人知れずお悩みの潜在的な患者様に慢性上咽頭炎を知っていただけるとても素晴らしい動画を制作していただきました。ぜひご覧になってください。
➜ 慢性上咽頭炎の動画はこちら
'19年10月1日
新しい機器を導入しました。
★MDY社:細径内視鏡洗浄消毒器「Noeth ノーイス」
内視鏡専門会社が開発した、感染予防の新しいスタンダード。患者様・医療従事者・内視鏡の全てに安心で確実な、卓上型内視鏡洗浄消毒器です。もちろん検査ごとに洗浄・消毒を行います。
★PENTAX Medical 社:ビデオ鼻咽喉スコーププロセッサ「OPTIVISTA PLUS」EPK-i7010
高解像度CCDを搭載したVNL-J10シリーズのスコープと組み合わせ高繊細な内視鏡画像を提供します。画像強調機能OEを併用する事により、粘膜表面の血管や構造の視認性を向上させました。頭頚部がんの早期発見や慢性上咽頭炎の診断に優れています。
※OE:Optical Enhancement(光学強調)
★PENTAX Medical 社:ビデオ鼻咽喉スコープ(細径観察用)VNL11-J10
圧倒的な高画質を実現、先端部に透明樹脂を採用し、配光性能を向上しました。しかも先端外径3.5㎜、軟性部径3.6㎜の細径を実現しました。従来機種よりもさらに高画質・細径になり検査時の不快感を大幅に軽減するとともに頭頚部がんや慢性上咽頭炎の精細な診断に役立ちます。
★TEAC社:内視鏡イメージレコーダー MV-1
特徴:内視鏡検査・治療の動画・静止画記録や映像の配信、記録動画の切り出しなど、医療現場に必要な機能を凝縮した最新の内視鏡イメージレコーダーです。高画質の内視鏡静止画・動画の記録が可能になり内視鏡所見の微細な経時変化を把握することが出来るため、治療の経過が患者様にもとてもわかりやすくなりました。
'19年6月5日
診療時間変更のお知らせ
2019年9月より、院外研修のため、現在午前診察のみ行っている水曜の診察を全休します。
その他の曜日には変更はありません。
皆様にはご不便をおかけいたしますが何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
'19年5月14日
お知らせ
毎週金曜午前は応援医師との併診となります。
'18年7月4日
新聞掲載のお知らせ
7月5日(木)の読売新聞全国版の朝刊で「慢性上咽頭炎と頭痛」についてお話させていただきます。
医療ルネサンスという項目です。
機会がありましたらご覧になってください。
'17年04月06日
世界最細径の電子ビデオスコープ、ペンタックス社のVNL8-10Jを導入しました。
'17年02月13日
★当院院長が理事を務める日本病巣疾患研究会のホームページがリニューアルされました。
>> 日本病巣疾患研究会のホームページ
>> 日本病巣疾患研究会について
★
「慢性上咽頭炎」の診断と「慢性上咽頭炎の治療法、Bスポット療法」をご希望の方は受付時にお申し出ください。
「慢性上咽頭炎」の概念については、日本病巣疾患研究会ホームページにて紹介されていますのでご覧ください。
>> 日本病巣疾患研究会 「慢性上咽頭炎とは」
'15年11月10日
新しい帯域制限光・電子ビデオスコープ、
EPK-i7000を導入しました。
'14年11月25日
『医薬経済』に掲載されました。
'14年08月08日
電子カルテ Super Clinicをバージョンアップしました。
★
従来より一層スピーディになり、薬剤の相互作用チェック機能を備えるなど、患者様にもとってもご安心いただけるわかりやすい電子カルテです。
'14年08月08日
新しい機器を導入しました。
★
細径2.6mmの電子ファイバースコープを導入いたしました。これによりお子様でも内視鏡検査の痛みをかなり軽減することが可能となりました。また画質の向上によりごく初期の腫瘍などの早期発見につながります。
★
昨年末より、耳管機能検査の機器を導入いたしました。耳管開放症の患者様の来院が増えたため導入しました。検査機器導入により耳管開放症を含む耳管機能障害についてより一層正確な診断ができるようになりました。
'14年02月27日
院長がTBSの『アッコにおまかせ!』に出演しました。
2月16日(日)放送の『アッコにおまかせ!』に当院 田中院長が出演しました。
'13年10月07日
スマホサイトができました
田中耳鼻咽喉科のスマホサイトができました。
スマートフォンをお持ちの方はぜひご利用ください。
赤ちゃんからお年寄りまで、
みんなが笑顔で暮らせる
健康的な毎日のために。
料理を口に運び味わい、鼻で息を吸って匂いを嗅ぎ、耳で言葉や音楽を聴き取る。そして家族や友人と交わすなにげなくて楽しい会話。それを皆さんは普段から特に意識せずに毎日毎日、今この瞬間も行っています。
耳鼻咽喉科は普段意識しないような人間の五感のうち三感(嗅覚、味覚、聴覚)に密接にかかわった病気を主に扱います。
その中には命にかかわる重大な病気(癌など)もあれば、命には関わらないけれども、その病気があることによって日常生活のQOL(quality of life:生活していく上での心地よさ)が損なわれる病気も多くあります。
アレルギー性鼻炎やちくのう症で鼻が詰まれば呼吸もしづらく頭も重くなって考えもまとまりません。
のどが痛くてご飯が食べられずつらい思いをすることもあります。
聞こえが悪くなり耳鳴りがすればコミュニケーションに不具合が生じ、人と会話するのがおっくうに感じられることもあるでしょう。
声が出ずに言いたいことが伝わらず、もどかしく思うことがあるかもしれません。そういったごく普通に起こる不具合に答えを出すのが耳鼻咽喉科の役割だと思います。
そして楽しいことがあれば笑い、悲しいことがあれば自然と涙がこぼれます。笑顔を見れば笑っている人だけでなく笑顔を見せられた人も楽しくなって、ひきこまれるように笑うこともあるでしょう。この顔の表情を表現するためには顔面神経という神経が関わっていますが、これも耳鼻咽喉科の取り扱う大切な部位なのです。
赤ちゃんからお年寄りまで、人間らしく生きるために。そのためのお手伝いをさせていただいています。
平成4年3月: 大阪市立大学医学部医学科 卒業 |
平成4年4月: 大阪市立大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科 臨床研修医 |
平成6年4月: 金沢医科大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科 助手 |
平成7年4月: 大阪市立大学大学院医学研究科 入学 |
平成11年3月: 大阪市立大学大学院医学研究科 卒業 医学博士の学位を取得 |
平成11年4月: アクティ大阪耳鼻咽喉科医院 常勤医 |
平成16年12月: 田中耳鼻咽喉科(大阪市福島区)開院 |
【所属学会及び医師会など】 日本耳鼻咽喉科学会 日本鼻科学会 日本アレルギー学会 日本気管食道科学会 日本耳科学会 耳鼻咽喉科臨床学会 大阪市福島区医師会 大阪府耳鼻咽喉科医会 関西電力病院登録医 住友病院登録医 |
平成8年から平成9年にかけて、インドネシアのジャカルタに約4ヶ月間滞在していました。
NGOのボランティアでしたが、日本ヒアリングインターナショナルからの委託でインドネシア大学医学部耳鼻咽喉科の医師に主として耳科学の検査・手術について技術指導の目的で教育に従事していました。
現地病院の耳鼻咽喉科外来
午前 9:30 〜 12:30 | 午後 4:00 〜 7:00 | |
月 | ○ | ○ |
火 | ○ | ○ |
水 | 休 | 休 |
木 | ○ | ○ |
金 | ○ | ○ |
土 | ○ | ◎ |
日・祝 | 休 | 休 |
◎…土曜の午後は午後2時~5時 【休診日】水曜・日曜・祝日 【受付時間】
【長期収載品の選定療養について】 |
初めて受診される時には下記のものをご持参ください。
問診票はご来院前にダウンロードいただき、ご記入いただくことも可能です。該当の症状の問診票もあわせてご記入ください。
待合室
診察室(2診体制)
聴力検査室
レントゲン室
キッズコーナー
トイレ
オゾン空気清浄機器 BT-180H
オゾン空気清浄機BT-180Hを導入しました。人体に許容される低濃度のオゾンを常時使用することで新型コロナウイルス感染防護に役立てるようになりました。
>> 詳しくはこちらをご覧ください。
>> タムラテコ社のプレスリリース
>> 藤田医科大学のプレスリリース
オーダーメイド受付アクリルパーテーション
新型コロナウイルス流行初期からDIYによる受付ビニールパーテーションを設置していましたが、このたびオーダーメイドのアクリルパーテーションにグレードアップしました。感染防護と換気の両立、専用設計による聞こえにくさの解消にも役立ちます。
AI顔認証体温測定システム HESTA AI Security Gate
ウイルス感染拡大を防止する高性能セキュリティゲートです。マスクしたまま顔認証&ゼロ接触検温で入退場を管理可能です。
従来型よりカメラおよびセンサーの性能向上により、検温時の誤差も±0.1℃と国内最高の精度で、測定にかかる時間もわずか1秒以内と国内最高クラスのスピードです。(株式会社大倉のプレスリリースより)
鼓膜の奥に中耳という空洞があり、そこに何らかの炎症がある状態を中耳炎といいます。中耳炎には急性中耳炎、慢性中耳炎、滲出性中耳炎、真珠腫性中耳炎、癒着性中耳炎などさまざまな病態があり、それぞれに関係を持ちつつ異なった症状を呈します。その中でも日常的に多くみられるのは、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎です。
こどもの中耳炎にはおおまかに言って
「急性中耳炎」
と
「滲出性中耳炎」
があります。
当院では特に「こどもの中耳炎」の診断・治療に力を入れています。
大阪市福島区だけでなく近隣の市区からも来院されています。
近年こどもの中耳炎が治りにくくなっていますが、その原因には不適切な抗生物質の多用や集団保育が関わっているといわれています。
正確な診断、適切な抗生物質の使用などガイドラインを順守した治療が大切です。
(当院では2010年小児難治性中耳炎の疫学調査ドリームズ(DRIAOMS)に参加しています。DRIAOMSは中耳炎の原因ウイルスや原因細菌について全国的に大規模な調査を行うものです。近畿圏では当院を含め耳鼻科は3施設、小児科は1施設が参加しています。)
※ DRIAOMS:drug-resistant respiratory infections and otitis media study group
人間のからだに備わっている、
本来細菌やウイルスなどの外敵から身を守るための“免疫“という働きが異常反応を起こしてしまう状態をアレルギー
と呼びます。人間のからだは自分の体にない抗原(こうげん。ハウスダストやスギ花粉など)がはいってくるとそれを排除するために抗体(こうたい)を作り出して身を守ろうとします。このアレルギー反応が鼻でおこればアレルギー性鼻炎に、眼の結膜でおこればアレルギー性結膜炎になります。
アレルギー性鼻炎のなかで、
ハウスダスト
や
ダニ
が抗原でおこるものは一年中症状があるため
通年性アレルギー性鼻炎
と言い、
スギ
や
ヒノキ花粉
など特定の季節だけ症状がでるものが
季節性アレルギー性鼻炎
と言います。スギ花粉による季節性アレルギー性鼻炎が
スギ花粉症
です。
くしゃみ・鼻水・鼻づまりが3大症状ですが、くしゃみ・鼻水がしんどい方、鼻づまりがつらい方など個人差があります。
鼻の中を診察すると粘膜が青白く腫れてじゅくじゅくしていたり、赤黒く腫れて乾燥していたりします。原因になる抗原の種類や重症度を知るためには血液検査を行います。
近年アレルギー性鼻炎は非常に増加しています。ある統計では
日本人の約30%が罹患
しているとの報告もあります。ハウスダストやスギのほか
イネ科
や
キク科
の雑草花粉や
ペット、昆虫
が原因のアレルギーも最近は増えてきました。
自然治癒はほとんど期待できない
ので、
若い方ほど長年病気と付き合う
ことになってしまいます。
ハウス ダスト |
|
スギ花粉 |
|
最も一般的な治療法です。効き目や安全性も比較的高く、子供から大人まで治療することができます。特性によって抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン拮抗薬、漢方薬、ステロイド剤などいろいろな種類のものを内服、点鼻、点眼のかたちで使用します。症状や合併症の有無、薬剤の特性によって使い分けます。代表的な薬剤である抗ヒスタミン薬は緑内障や前立腺肥大の方には使えないものもありますので詳しく病歴を伺います。また薬によっては 眠気 の出るものもありますので車の運転をされる方は申し出てください。
特に花粉症の方は症状が出てから来院されることも多いのですが、 初期治療 といい、花粉飛散が始まる前の症状のまだ起こっていない時期に内服開始をすることをお勧めします。これは薬の力を100%引き出すためにはある程度の日数がかかるためです。
長所 | 安全性、効き目が安定している。手軽でかつ症状によって使い分けが可能。 |
短所 | 効果は使用しているあいだに限られるので必然的に長期投与になる。 |
現時点で唯一アレルギー性鼻炎(ハウスダストとダニ)とスギ花粉症を根治させる可能性のある治療法 です。アレルギーの原因物質(抗原)を皮下注射しして、抗原に対する過敏性を減らす(アレルギー反応を出にくくする)ことを目的とした治療法です。アレルギー反応が強くなることを「感作が深まる」と表現することがありますが、減感作療法はその感作を減らすという意味からこの名前が付きました。
実際の方法は、ハウスダストやダニ、スギ花粉のエキスを薄めて二の腕の皮下に注射します。これを 最初は週1回程度の間隔 で行い、徐々に濃度を濃くしていきます。 半年程度で維持量 (これ以上エキスの濃度をあげない)に達したら通院間隔を徐々に伸ばしていき、 最終的には2カ月に1回の注射で継続 します。スギ花粉症の方は花粉飛散期には再度通院間隔を短くします。この治療は 最低2年は継続 する必要があります。 有効率は約70% と言われています。
根治を目指せるという非常に魅力的な治療法ではあるのですが、アレルギーの原因になっている抗原を注射するわけですから、
数千分の1というまれな確率ですが強い免疫反応が出る
ことがあります。
注射後30分以内に喘息発作や、全身のじんましん、まれに全身性アナフィラキシーショック
が起こることがあります。たいていは一時的なもので、起こった際に適切に対処すれば問題はありません。
当院では注射後30分間は院内にとどまって
いただき異常のないことを確認してから帰宅していただくようにしています。また発熱や体調不良の時には強い反応がでやすくなるので注射の前に確認します。
注射の前にご自宅で抗ヒスタミン薬(当院で処方します)をあらかじめ内服しておくことで上述の強い免疫反応の確率をかなり減らすことができます。
長所 |
|
短所 |
|
中等症以上のアレルギー性鼻炎で通院可能な方が減感作療法の適応と言えます。
アレルギー性鼻炎は自然治癒が期待できない病気ですから、若い方ほど長く病気と付き合うことになってしまいます。ためしにやってみよう、と気軽に始められる治療ではありませんが、
条件が合えば若い患者さんには特にメリットは大きい
と思います。
薬物療法で症状が改善しない方、薬を飲み続けることに抵抗のある方、花粉症がひどい方。そういう方にはレーザー手術という治療法があります。
鼻の中の粘膜がアレルギー反応で腫れることで、くしゃみ・鼻水・はなづまりといった症状がでるのですが、その部分をレーザーで焼灼することで症状が出ないようにする治療法です。特に薬物療法では抑えにくい鼻づまりに効果があります。
当院で行っている
炭酸ガスレーザー手術治療について
外来日帰り手術で行えます。まず麻酔薬をひたしたガーゼで鼻の粘膜を麻酔します。注射の麻酔はありませんのでご安心ください。充分に麻酔が効いたら鼻の中に手術器具を入れて鼻の中の特に下鼻甲介(かびこうかい)という部分をレーザーで10分弱焼灼します。
ほとんど痛みはなく、出血もほとんどありませんので、小学校高学年から受けることができます。
浅い範囲のみ焼灼するので安全性が高い反面、一度の手術では十分な効果が得られないこともあり、その場合は数回にわたって手術を行います。
花粉症でレーザーを行う場合には花粉飛散の前(秋~1月中旬頃)に行います。花粉飛散が始まってしまうと手術によってかえって鼻を刺激してしまうためです。
レーザー手術自体に大きな副作用(合併症)はなく、有効率は70~80%です。しかし減感作療法のように根治させる治療法ではないので、アレルギーの体質の改善までは残念ながら期待できず症状の再発はありえます。効果の持続は平均で約2年程度と考えられます。
日帰り手術で数千円の費用負担で行えるのもレーザー手術のメリットのひとつですが、鼻中隔湾曲症や蓄膿症の合併などでレーザー手術だけでは効果が不十分な方もおられます。そういった方へは提携病院へご紹介いたしますのでお気軽にご相談ください。
長所 |
|
短所 |
|
のどが痛い時、のどの奥を覗くと白いものが付着しているのが見えることがあります。
それが扁桃炎です。扁桃はバイ菌から身を守るための兵隊(白血球)が常駐しているバリアーです。24時間ウイルスや細菌と戦ってくれています。そのバリアーに細菌が居付いてしまうことがあり、その状態を慢性扁桃炎と言います。疲労したときにすぐにのどが痛くなり高い熱がでたりします。
溶連菌(ようれんきん。A群β溶血性連鎖球菌)が原因の場合、特に注意が必要です
。というのも単にのどの症状にとどまらず、
腎炎やリウマチ、心内膜炎、などほかの臓器に障害を起こす
ことがあるからです。溶連菌は迅速検査で10数分で判明しますが、溶連菌感染と診断された場合、抗生物質の投与で数日で一時的に症状は改善するものの合併症を残さないためにも指示通り
7日から10日程度抗生物質を継続
して内服することが大切です。特に腎障害は発症後2~3週後に起こることが多いので、その時期に尿検査で血尿やタンパク尿の有無を確認をすることが多いです。
慢性扁桃炎が
頻繁に悪くなる
場合、扁桃が大きすぎて
睡眠時無呼吸の原因
になっている場合には
扁桃を切除
する場合があります。
また 扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍 という疾患もあります。これは扁桃だけでは細菌の繁殖を抑えきれず、扁桃の周囲まで炎症が波及した場合です。たいていの場合口が開きにくくなります。その場合、注射針で膿を吸い出し切開排膿を行うこともあります。
鼻咽腔は鼻とのどのちょうど境目、のどちんこ(口蓋垂といいます)の裏側です。小児ではアデノイドという扁桃の一種、咽頭扁桃が存在する部分です。鼻咽腔炎と上咽頭炎は同じ意味ですが、鼻咽腔炎のほうがやや古めかしい言い方です。
小児のアデノイド肥大は いびき や 睡眠時無呼吸 、そして 滲出性中耳炎 の原因になります。またアデノイド炎(咽頭扁桃炎)で頑固な頭痛を起こすこともあります。
大人では通常アデノイドは退縮していますが、もともとアデノイドの存在していた部分である鼻咽腔に急性炎症がおこることは風邪の際などによく見られます。
鼻咽腔炎は風邪などの急性期にはのどの痛みとして感じることも多いのですが、急性期を過ぎるとのどの痛みとしては感じなくなることも多いのです。そうなればやっかいなことに自分では鼻咽腔炎とは気づかないうちに、
慢性頭痛
や
肩こり、眼の疲れ、長引く鼻づまり
、などの症状が持続することになります。
後鼻漏
といってねばねばした粘液が鼻とのどのあいだにたまるといった症状として自覚することもあります。
鼻やのどの症状として自覚していれば耳鼻科を受診しますが、そうではないため耳鼻科以外の診療科を受診されていて鼻咽腔炎となかなか気づかないケースもあります。頭蓋内病変(くも膜下出血など)や緑内障などが除外診断された慢性頭痛には慢性鼻咽腔炎を一度疑ってみる必要があります。後鼻漏については慢性副鼻腔炎やほかの疾患でも起こることがあり、また生理的に人間の鼻粘膜は常に粘液を分泌して後鼻漏としてのどに流れているために、後鼻漏を自覚したとしても、それが生理的に正常な範囲におさまるものか病的なものかの判断は耳鼻科専門医でも時として難しいこともあります。
鼻咽腔炎の診断は経鼻ファイバースコープの観察のもとに鼻から細い鼻綿棒に塩化亜鉛液を含ませて鼻咽腔を擦ります。のどから曲がった綿棒(咽頭けんめんし、といいます)で鼻咽腔を擦ることもあります。鼻咽腔炎であれば容易に出血して綿棒に血が付着します。ファイバースコープで観察すると、鼻咽腔の表面にコーティングしたようなテカテカと不自然な光沢があります。塩化亜鉛溶液をしみ込ませた綿棒で擦ることによって診断と治療が同時に可能です。鼻からの場合には天蓋に塗布する為に綿棒を曲げて塗布します。
これを
Bスポット療法(鼻咽腔(上咽頭)塩化亜鉛塗布療法)
といいます。
万能というわけではありませんが、ある種の頭痛や目の奥が痛い、頑固な鼻づまり、肩こり、浮動感といった症状に著効するケースを数多く経験しています。
また
病巣感染症
といって扁桃や鼻咽腔に慢性炎症があると皮膚や腎臓、関節など離れた臓器に障害が起こることがありますが、Bスポット療法が掌蹠膿疱症やアトピー性皮膚炎、喘息、めまい、自律神経失調症、膠原病などに効果的という報告もあります。
もともとBスポット療法は東京医科歯科大学耳鼻咽喉科の堀口申作名誉教授が提唱された治療法です。ただ医学的根拠が実証されていないということで、学会で取り上げられることなく一部の耳鼻科医の間で語り継がれてきたというのが実際です。ですのでほとんどの耳鼻科ではBスポット療法は行われていないのです。
当院でも膠原病、アトピー性皮膚炎、後述するIgA腎症の患者さんなどさまざまな疾患の方が来院されます。ただしこれは知っておいていただきたい大切なポイントですが、Bスポット療法がなぜ種々の疾患に対して有効であるかはまだわかっていません。上記疾患の患者さんは自覚症状がもし改善したとしても自己判断でBスポット療法だけで治療することはお勧めできません。膠原病内科医や皮膚科医、腎臓内科医といった各診療科の専門医の検査・治療を必ず継続していただくことが必要です。そのうえで補助的な治療法としてBスポット療法を受けていただくということを十分ご理解いただきたいと思います。
堀口先生の原法では1%塩化亜鉛液を用いています。当院では0.2%と1%の2種類の濃度の塩化亜鉛液を用意しています。1%塩化亜鉛液は、塗布するとかなりしみて痛みは強いですが効果が長持ちします。0.2%塩化亜鉛液は多少しみますが1%ほどの痛みはないので風邪など急性炎症が長引きつつあるときや幼小児の治療に用います。
当院ではだいたい15~16回程度を目安に施行しています。最初は可能であれば週に2回程度の通院で、無理なら週に1回程度の通院で行います。Bスポット療法は最初はすごくしみて出血も多いのですが、炎症が治まるにつれてしみにくくなり通常出血も減ってくるのでご安心ください。炎症の強い方ほどしみる傾向にありますので、そういった方ほどBスポット療法のよい適応といえます。15回施行してコンディションが良くなった場合、無症状となれば終診となりますが、良いコンディションを維持するために数週間に1回程度継続受診する方もいます。施行直後と翌日くらいまで痛みが逆に強くなり、2日後くらいからだんだん調子が良くなってくる場合もあります。
あくまで現段階での私見ですが、耳管開放症や耳管狭窄症といった耳管のトラブルを抱えている患者さんには少なからず鼻咽腔炎が隠れている印象があります。耳管の入り口は耳管咽頭口(じかんいんとうこう)といって鼻咽腔に位置していますからやはりなんらかの関連があるのだと考えています。
まだはっきりとしたevidence(医学的根拠)が明らかになっているわけではありませんが、仙台の腎臓内科医・堀田修先生がIgA腎症に対するBスポット療法の効果について情報を発信しておられます。堀田先生はIgA腎症の治療として扁摘パルスを提唱された医師です。当院は腎臓内科ではありませんので、Bスポット療法がIgA腎症に有効かどうかの判断や腎機能の評価自体はできません。
しかしBスポット療法自体は塩化亜鉛液がしみるといった多少の痛みは伴うものの基本的に大きなリスクを伴う治療ではありません。ですので扁摘パルスを含めたIgA腎症に対しての現時点で標準的とされる治療を受けられてもなお腎機能が改善しない患者さんが、腎臓内科医によるきちんとした検査と治療を受けながら補助的な治療としてBスポット療法を受けられることについては問題ないのではと考えています。
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